【特集】大阪湾にいるはずのない“貝の殻” 大量に捨てる業者を直撃 ニュース 2018年04月18日 0 大阪湾にいるはずのない貝の殻が大量に見つかりました。取材を進めると、夜な夜な貝殻を海に船から捨てる不審な業者がいることがわかりました。取材班がこの業者を直撃、そして4月16日に事態が大きく動きました。ホッキガイの殻が大量に大阪湾に…大阪府泉南市のりんくう南浜。関西空港にほど近いこの辺りの海は男里川の淡水と混じりあい、タコやアナゴなどが生息する豊かな漁場でもあります。Q.これは何?「天然のウナギ。あの川でとれる」この付近の海岸に異変が見られるようになったのは、去年のことでした。浜辺に打ち上げられたたくさんの貝殻。赤貝や大アサリなどどれも大阪湾に生息する貝です。ところがよく見てみると、この辺りでは見かけない貝も。海の中はどうなっているのか、見てみると…「あっありました。こっちにもある」(記者)あるわあるわ、どれも10センチ以上ある大きな貝殻です。これはいったい何という貝なのか、専門家に見てもらいました。Q.これは何ですか?「ウバガイ。食用ではホッキガイ」(日本貝類学会 児嶋格さん)北海道や東北地方など、日本の北部に生息することから「北に寄る貝」と書くホッキガイ。寿司ネタなどとしては関西でもなじみがありますが、本来は大阪湾にはいないはずの貝です。「子どもの頃から貝拾いをして、集めてからでしたら60年以上」(児嶋格さん)Q.この貝を大阪湾で見たことある?「ないです。死殻も見たことない。初めてです」では、どうしてホッキガイの殻がこんなに大量に落ちているのでしょうか。「自然でもし、大阪湾に分布してるのであれば、小さいホッキガイが打ちあがっても良いと思う。それが打ちあがってないということを考えると、もともとここには(貝は)いなくて、人の手によって食べるサイズばかり持ち込まれてきた、ということが考えられる」(きしわだ自然資料館 柏尾翔さん)2015年は1度も施設で処分せず?誰かが勝手に海に捨てたのか?取材をすると、不審な男たちの姿を目撃した人を見つけました。「僕は(貝を)つんでるところから、港に出ていくところは見たことが何回もある。戻ってきたときは、あれ、さっきは貝殻があったのに、何でないのと思ってた」(目撃者の男性)男性によると、近くで営業する海産物の卸売業者が大量の貝殻を船に積み、夜の海に出て行くのを見たというのです。ホッキガイが落ちていた海岸から約1キロ離れた樽井漁港。そこにある業者を覗いてみると…箱の中には貝のようなものが。一つ一つ丁寧に殻を開いています。この業者、貝の加工もしているようです。本来なら加工の過程で出た貝殻は、焼却場に持ち込み有料で処分しなければなりません。業者が貝殻の焼却処分を依頼している施設の資料。施設ではこの業者としか貝殻の焼却処分の契約をしていません。資料を見ると、2015年は1度もこの施設で処分していないことになっています。まさか海に捨てていたのでは…幹部を直撃!反応は?取材班、幹部を直撃です。Q.この貝、何か知ってますか?「会社入らなあかんやろ」Q.貝殻を捨てたことは事実?「だからあんたらにしゃべることはひとつもない」取材を拒否する幹部。ところが…「男が今、捜査員に連れられて出てきました」(記者リポート)大阪府警は16日、この業者の役員を務める51歳の男ら5人を海洋汚染防止法違反の疑いで逮捕しました。男らはおととし12月から去年2月までの間、3回にわたって北海道から仕入れたホッキガイの殻を勝手に泉南市の海に船から捨てた疑いがもたれています。いずれも暗くなった午後6時以降に海に投棄していて、その量は合わせて約2.2トンに上るとみられています。男は取り調べに対して、容疑をおおむね認めているということです。また、以前はほとんど施設に持ち込んで貝殻を焼却処分していなかったにもかかわらず、去年警察の捜査が始まった直後からは、急激に施設に持ち込んだ貝殻の量が増えていることから、警察は業者側には違法性の認識があったとみています。男らが不法投棄をしているという情報が寄せられたのはおととしの夏ごろだということですが、警察は男らが長期にわたって不法投棄を行っていた可能性もあるとみて、さらに詳しく調べる方針です。引用:【特集】大阪湾にいるはずのない“貝の殻” 大量に捨てる業者を直撃 PR