米メディアもイチロー引退を続々報道「格好良く去る」「野球界にとって大きな穴」 ニュース 2019年03月22日 0 「イチロー引退」のニュースは全米を駆け巡った。マリナーズのイチローは21日、東京ドームで行われたアスレチックス戦に「9番・ライト」でスタメン出場、試合後に会見を開き引退を表明した。 東京ドームに番記者を派遣していた地元紙のシアトル・タイムズ紙は「イチロー、東京でのマリナーズの最後の試合後に引退を発表」との見出しで報じた。 記事は「彼はさよならを言うために母国に戻るのを待っていた」と切り出し「傑出した存在からスター、そしてあこがれの的、やがて日本野球史で最高の選手となり、初の殿堂入りを確実なものへと昇華させた。28シーズンにわたる輝かしいキャリアを残し、イチローは、大きな意味を持ち、人生という定義そのものだった野球から去ることになる」と伝えた。 そして、イチローの東京ドームでのラストシーンをこう描写した。「マリナーズは4万6451人の観衆が正しくイチローを讃えることができるように配慮した。8回裏。イチローは、一人右翼の守備位置に走り、他の選手はフィールドに向かわなかった。彼らはイチローが慣親しんだ守備位置へ着くのを待った。この時、場内アナウンサーは、何が起きたかを理解し、このあこがれの的(のイチロー)が試合から退場することを日本語で説明した。観衆が立ち上がり歓声を上げる中、イチローはゆっくりとダグアウトに戻っていった。マリナーズの選手の一人一人が、彼と抱き合うためにダウアウトを出る間、アスレチックスの選手は立ち上がり拍手を送っていた。それは感動的な瞬間だった」 またイチローを英雄とリスペクトする菊池雄星のメジャーデビュー戦が、引退試合に重なったことを紹介。「イチローと抱き合った菊池の頬には涙がこぼれ、ダグアウトでも涙は流れ続けた」と、菊池が号泣していた様子を伝えた。 記事は「イチローは50歳までプレーすると宣言していたが、そのゴールまで5年足りずに去ることになる。それでも45歳までプレーしたことは驚くべき偉業だ。東京で水曜日の夕方に右翼(の守備位置)へ走り出したとき、彼はメジャーリーグ史上2番目に年長の野手として開幕の先発を果たした。これは彼の自身への献身によるものだ。だが、そんな記録は、イチローのキャリアにおける偉業、数々の賞、栄誉に比べれば、序列の低いものだ」と続けた。また記事は「彼はメジャーの野球の考え方を変えた。スピード、運動能力、そして、スタジアムをエキサイトさせる力を持ち合わせていた。彼がレフト方面に放ったすべてのゴロに安打の可能性を秘めていた。稲妻に触れられたかのような彼の肩は、故デイブ・ニーハウス氏がテレビ中継で喜びのあまり叫んだ“レーザービーム“を解き放った」と、その功績を絶賛。メジャー最多安打記録となる262安打や、10年連続の200本安打達成、オールスター出場、ゴールドグラブ獲得、メジャー3000本安打達成などの輝かしい経歴を並べた。記事は最後に「引退前の2019年シーズンに2試合をプレーしたためイチローの殿堂入りへの時間はもう1年遅らされ、2025年まで投票されないことになる」と締めくくった。 経済誌のフォーブス誌まで「イチローが日本でのマリナーズの2試合のあとに引退」との見出しを取り「イチローの輝かしい野球のキャリアは、そのすべてが始まった日本で木曜日に終わりを告げた」と伝えた。「殿堂入り選手のケン・グリフィーJr.のように、イチローはマリナーズで(大リーグのキャリアを)スタートさせ、同じ場所でキャリアを終えるために戻ってきた。イチローは輝かしい野球キャリアをそこで終わらせないように希望していた。だが、スプリングトレーニングで、25打数2安打に終わり、そうした希望は消え去った」と引退に至る経緯を説明した。さらに「昨シーズンのワールドシリーズ覇者ボストン・レッドソックスをシアトルに迎え、マリナーズが本格的に今季のスタートを切るときに彼は25人のロースター枠に入るチャンスがなかった。イチローには、このシリーズの後でチームが本土に戻ったとき、潔くお辞儀をして引退するか、この10カ月で2度目となるマリナーズからの無条件放出という2つの選択肢が残された。彼は前者を選んだ」と続けた。 同誌はイチローの最後のプレーは25、26日にサンディエゴ・パドレスを相手に行われるシアトルのTモバイルパークでのエキシビションマッチになると伝えているが、イチロー自身は、会見で出場を否定するニュアンスの発言をしている。 CBSスポーツは、イチローの引退記事を「野球で自分の夢の多くを達成できた」という彼のコメントを使って報じた。 同記事は「未来の殿堂入り選手は、東京ドームで行われた2019年日本開幕シリーズの最終戦となるアスレチックスとの2回戦で8回に交代した。45歳(のイチロー)は、長時間にわたりスタンディングオベーションを母国のファンやチームメートから受けた」と伝えた。 米ヤフースポーツは「イチローが、格好良く去る。日本でのシリーズ後に引退」との見出しで伝え、「イチローのキャリアは1周して戻ってきた。1992年にプロ野球のキャリアを日本で始め、27年後、日本で引退することを決意した」と報じた。 記事は「イチローの野球から離れるという決断は、彼が50歳までプレーを続けたいと言及していたことを考えると驚きをもって受け止められるかもしれない。スズキはマリナーズで2019年を通してプレーすることを目指し、2試合で終わらないことを断固主張していた」と紹介。その一方で、「マリナーズが日本で開幕戦を行うと発表されたとき、多くの人々がスズキはこの2試合にプレー時間を得ると考えた。2018年には15試合しかプレー機会を与えられず、スズキが日本でのシリーズ後にすぐに引退するのではとの憶測があった。これらの予測は正しかった」とした。記事は、イチローの数々の業績に触れながら、「彼の成功は日本からメジャーリーグで自らの能力を試したい多くの才能ある選手へ道筋を整えた。ダルビッシュ有、田中将大、前田健太、大谷翔平、松井秀喜、井口資仁、松坂大輔、ほかにも多くの選手が、スズキの後にメジャーリーグでデビューを果たした」と、評価。 そして「時が来れば、イチローは資格を得る1年目で殿堂入りをたやすく果たすだろう。彼の野球への貢献を考えると、マリアノ・リベラに並び、満票での殿堂入りに加わるかもしれない」とも記し、「スズキは、疑いなくファン、選手、チームへ充実した野球経験をもたらした。彼の引退は野球界にとって大きな穴となるが、彼が残した遺産は、その過程で感銘を与えてきた数えきれない選手たちの中で彼の存在が生き続けることを確かなものとするだろう」という表現で引退原稿をまとめていた。引用:米メディアもイチロー引退を続々報道「格好良く去る」「野球界にとって大きな穴」 PR