<西日本豪雨>農産物被害が深刻化 猛暑も懸念 ニュース 2018年07月20日 0 西日本を襲った豪雨から20日で2週間となるが、農産物への被害が深刻化している。農地の水没で廃棄作物が続出したうえ、廃棄を免れても豪雨に続く猛暑で作物の成長不足が懸念されている。その影響で野菜の高騰は続く見通しで、豪雨による物流寸断も市民生活に影を落としている。おためしセット(送料無料) 6日の豪雨で1000棟以上の家屋が浸水被害に遭った福岡県久留米市は、全国でも有数の農業地域。農地全体の1割にあたる約1000ヘクタールが冠水するなどの被害が出た。 同市北野町石崎で小松菜を生産する農家の初田千夏子さん(36)は13日、豪雨後の炎天下で、ビニールハウス内の水につかった小松菜を一本ずつ抜き続けていた。町内の約30カ所のハウスのうち浸水を免れたのは2カ所のみ。水につかった小松菜は出荷できず、廃棄するしかない。「根が腐るので全部抜いて処分しないと、次の小松菜が作れないから」と力なく語った。 農業被害が明らかになるにつれ、市場では野菜が高騰している。 九州最大手の青果卸売会社である福岡大同青果(福岡市)では、12~18日の平均卸売価格(1キロ当たり)がサラダ菜で前年同期比2.1倍の833円、水菜で1.2倍の931円などと葉物野菜を中心に値を上げた。長崎市中央卸売市場でも豪雨前と比べてキュウリやホウレンソウなどの価格が上昇。同市のJA長崎せいひの担当者は「高温や水不足による農産物の成長も気がかりだ」と豪雨後の猛暑を懸念する。 山陽地方の交通網がまひしたため、群馬県などから仕入れているキャベツや、東北地方から取り寄せているニンジンなども各地で値を上げている。 物流が寸断した影響は小売業界にも広がっている。JR山陽線の不通で、ジュンク堂書店福岡店(福岡市)では19日時点、新刊本や週刊誌の発売遅れを知らせる張り紙が目立った。コンビニエンスストアでも、雑誌の到着遅れが起きている。 不通だった山陽道は14日に全線が開通し、九州と関西、関東を結ぶ長距離トラックは正常化しつつある。しかし、福岡県内の運送会社によると、関東に200トン近い九州向けの荷物が滞留しているという。豪雨のため、渋滞や遠回りで輸送時間が増えて輸送力が落ちており、影響の解消には7月下旬までかかる見通しという。【佐野格、蓬田正志、久野洋】引用:<西日本豪雨>農産物被害が深刻化 猛暑も懸念 PR